日本国憲法第14条には「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。」と謳われています。
しかし、平等という名目を維持するために設けられた各種の線引きが結果として別の面での差別を生み出している場合もあります。
例えば、後期高齢者と称される人達は長年の職務経験・人生経験による実務的専門知識や技術又は独自の実務ノウハウ又は独創的発想を持っている者も多いにもかかわらず、「一定の年齢を超えている」というだけで、能力を活かせる場を提供されることは非常に少ないのが現実です。
また、ちょっとした手助けさえあれば自立できる人たちも「介護認定」という基準によって支援対象外として弾き飛ばされています。
これは、障害者の障害認定にもいえるので、障害等級には該当しないが日常生活に何らかの支障をきたしている人達もいます。
性に対する見方の相違による対応についても、準じて考えられるのではないでしょうか。
いわば、それぞれ才能を持っていても秘められたままになっていることも多いように思います。
この「秘められた才能」は日常生活でのちょっとした思いやりや手助けの中で気付くことがありますが、本人自身も気づかない素晴らしい才能が眠っていることがあります。
ストーンサークルは四年前から任意団体として、障害者支援施設での「買い物・観劇・病院等への付添ボランティア活動」によって障害認定の有無や等級の如何にかかわらず、生活困難者への支援活動を展開しております。この中から支援する人にも支援される人にもある「隠れた才能を見つける」ということ、そして「見つけた才能を磨き生かす」という組織の拡大充実が期待されていますが、更なる充実を目指すためには多くの民間協力者や公的支援が必要となり、組織として統制が取れ、信頼性が法的に担保される活動団体に発展させなければならない時期にきています。
天然の石は多くの組成物で構成されており、小さな石でもそれぞれが手をつないでいけば大きな存在として認識されるようになるでしょう。
神戸の片隅で誕生した小さな石達もいろいろな素材で構成されていますが、相互の連携が輪のように繋がって希望に向かっていけるように特定非営利活動法人ストーンサークルの設立を発起するものです。(設立趣旨書より)